レプリカボディを作る 第三章

貴重なスペアボディの犠牲と、かなりの費用と時間をかけて完成したトマ原型。表面のサフェイサーを磨く余裕なんかも出てたりして。(笑)さっそく工場探し。試作小ロットを受けてくれる業者さんを探す事に。ネットで探すと、なんと個人の方が既にオリジナルRCボディを製作されていた。その方は木型から製作されていて、ただただ脱帽。やっぱり出来るじゃん!なんてこの時は楽天的…

↑裏面。まあ、関係ない所なんで汚いですな。この状態でとある成型屋さんに発注。どこも値段は大して変わらないだろう、と何件も当たらずにまたも軽率な行動。これがまた大失敗な訳で。

↓完成したのがこちら↓
↑ポリカ1ミリ厚
↑エンビ1ミリ厚
↑テスト成型された2枚。手元にあったという1ミリ厚のポリカと、エンビ板(エンビは必要ないって言ったのに)。ポリカの成型はエンビ板より難しいとかで、発注時から「無理そうならエンビ板で成型させてくれ」と言われてたけど。思った以上に型が複雑とかで、始めから結構逃げ腰だったなぁ。仮にエンビボディならワンクラッシュで粉砕確実。試しに手で割ったら粉々に。
結論はまたもや失敗。原因は表面処理に吹いたサフェイサー。成型時の熱で剥離して気泡も出てる。成型屋は「型が溶けた、この型では成型は無理」と言って送り返してきた。ウレタン樹脂が溶けたと思っていたら、サフェイサーが溶けただけ。これならシンナーでサフェイサーを落として再度成型してもらえると思ったが、成型屋は型が溶けたの一点張り。この型では作業してもダメだから耐熱のパテはどうか?とのコメント。困った、今からもう1つ型を作る気力なんてありませんよ!
↑ポリカ。だいぶ成型が甘いです。ダルダル。グレーに見えるのが溶けたサフェーサー。
↑エンビ。ポリカよりキレイに成型できてます。マフラー部分はまだ甘い。
↓結局作っちゃいました↓
奥の薄いグリーンの型が車用パテ(ホルツの耐熱170度)製。これの製作にあたり、またも貴重なスペアボディが1つ昇天。笑うしかないです。製作中の写真が無いのは余裕が無い証拠、撮っておけば良かった。製作はポリカボディの内側からパテを盛る、というストレートな方法。パテも硬化時にかなり縮小するようで、盛っている最中にボディから浮いてきて大変。また、パテゆえの大量の気泡埋め作業は私の性格には合わず、またも発狂寸前。連日連夜の気泡埋め作業で相当凹む。やはりウレタン樹脂で製作する方が楽。ちなみに手前のグレーの型がウレタン樹脂の出戻り型。サフェイサーをシンナーで落とした状態。ゲタと空気抜きの穴(0.8ミリ)は成型屋で施された。(結構高かった)これに習ってパテ型には自分で穴を開けて、2つの原型が完成。(電ノコが無いのでゲタは無し)

↑オマケで裏側。奥の型、パテ〜って感じするでしょ?
このパテ型が完成した状態で、なぜかトーンダウン。 これでまた失敗したらと考えると先に進めない。失敗しても(1つも成型できなくても)工場稼動費用は発生する。その金額でハチイチの新車が買えるほど。自分の中では発注先にも疑問が出てきていた。どうも対応が親身でないような…。
そんな中、旧車バギー走行会で知り合いになったAKUさんから、工場を紹介してもらう事になった。ご自身でもレプリカボディの製作を考えられていたそうで、調べていたらしい。さっそく連絡して工場の方と話すと、とても親切で見積もりも遥かに安い。型を見ないとなんとも言えない、との事なので早々に型を送る事にした。

ドキドキの第四章へ続く
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